カリスマ美容師（？）に恋した日

● カリスマ美容師（？）に恋した日

こんにちは。おきゃんママでございます。

人間って不思議なもので、
過ごしやすい季節になると
『恋』をしたくなるものだそうであります。

１～2月、7～8月生まれの赤ちゃんが多いのは
春と秋に『恋の気分』になるから、と証明されております。
（ホントかいな？）

さて、わたくしも一応人間、人に恋する気持ちは当然あるワケで、
それを結婚している今、公言してしまうと色々不都合もある。

なので、あくまで過去の話を打ち明けたいと思います。

わたくしごとで申し訳ございませんが、よろしければ聞いてチョ。

 
肌アレに悩んだ２０代前半、
そんでもって綺麗な肌の松田聖子に彼氏を奪われた不遇の時代。

美肌へのメラメラ燃える執念は
このときに培われたもののようでございます。

恋愛において不遇とはいえ、
一応営業活動なるものは盛んに行っておりました。

その当時、わたくしの好みのタイプといえば、
細くて華奢で背がちょっとだけ高く、顔はお公家様のような方。

まぁ、雰囲気といえば「ルパン３世」のようなお方でしょうか。

そのような方を街で見かけると、瞬時に恋に落ちておりました。

わたくしはこう見えても、昔はけっこう積極的で、
通勤バスの中で毎日出逢うルパン様に勝手に恋をし、
いきなりチョコレートを渡す、ということをやっておりました。
（今思うと信じられんけど）

その方はわたくしより２つ早い停留所でバスを降りて
会社に向かうのですが、

バレンタインデー当日、わたくしは彼より先にバスを降り、
（自分が本来降りるバス停ではなく）
街角で待ち伏せしたのでございます。

そして、角を曲がってきた彼にイキナリ
「これ受け取ってください！」と。

ハトが豆鉄砲くらったようなルパン様のお顔を
今でも熱く思い出す・・・。

「据膳食わぬは武士の恥」状態の
据え膳そのもののわたくしではありますが、
それでもその後「なんの」進展がなかったのは、まことに不思議であります。

食べる気にもならなかった、
というのがその殿方の本音なのでございましょうか。

本日の本題、カリスマ美容師の話・・・・

これも今から思うと滑稽なんでございます。
滑稽過ぎて、目から火が出る。

わたくしの場合、ウロコはよく目から落ちているが
火が出る、ということもたまにはあるんでございます。

その日、たまたま行った美容室に「運命の方」はおられました。

こちらにとっては運命のお方でも、その方にとっては
わたくしは運命でもなんでもない「ただの客」なのであります。

しかしながらとにもかくにも、その日わたくしは恋をしたのでございます。

シャンプー時の頭皮をすべる彼の指先を
思いだすと今も胸が熱くなる・・・（ウソです）

当然のごとく、わたくしは
しなくてもよいパーマネントを当て
切らなくて良い髪を切りに、彼に逢いたい一心で
なんどもなんども彼の元に通いつめたのであります。

ほとんど髪が伸びてもない頭を前に
どこをどう切ろうか困惑しているカリスマ美容師さまのお顔を
今もジンと思いだす。。。

どう考えても「自分に気がある」女を前に
彼はどのような思いをしたのであろうか？

その当時のわたくしは、
これだけ頑張っていたら好きになってくれるだろう、
気持ちは伝わるだろう、
検討してくれるだろう（何を検討するんだ？）と思っておりました。

今となれば、追えば追うほどオトコは逃げる、という
当たり前すぎる法則をその当時のわたくしは知るべくもなく、

とにかく

「当たってくだけろ」

精神のわたくしの２０代恋愛でございました。

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