30代後半のころ
急に老いを自覚してがっくりしていた時期
わたくし、若い女性を見た時、
嫉妬しておりましたです。
まだまだ自分は若い!
という思いと
鏡に映る自分が
確かにおばさんよりに変ってきている…
という焦りと。
二つの相反する感情がわたくしの中で戦い
朝化粧や髪がうまくいった日は気持ちも明るく
かと思いきやその同じ日に
街でたまたまウィンドウに映った自分の姿に、
妙に落ち込んでみたり…
その当時はすれ違う若い女性が羨ましかった。
ぴちぴちした若い肌
エネルギーと好奇心に満ちあふれたフットワーク
まだまだ未来には夢があふれ
毎日、自分のことだけを考え
自分の身の回りだけに気を配ればよく
お洒落は頭から足の爪先まで
寸分たりともぬかりなく・・・
自分だって同じように
若い時代があったというのに
なんという醜い感情・・・
しかし、今、この年齢になって
ようやく嫉妬という呪縛から解放された。
自分に自信がついたからではない
年齢による諦めでもない
なんだか・・・
自然体に生きられるようになった自分・・・
不思議である。
それが、ケミ断ちした時期に重なるからさらに不思議。
ケミカル断ちは心まで自然体にしてくれるのだろうか?
まぁケミカル断ちに関係あるかないかは別にしても
肩の力が抜けた自分がなんだか嬉しい。
もう若い子には嫉妬しないしする必要もない。
人生生きてきた証。証拠。
今までどういう生き方をしてきたか
全部顔に出てくる40代。
その顔に納得できれば
自分の今までの人生をも肯定出来る。
嫉妬している間は
なんだか人生にたいしての迷いが
まだまだあるのかもしれない。
自分がどんな心でどういう道を
歩めばいいのかが決まり
その道を現在確かに歩んでいると実感できれば…
もう若い子に嫉妬はしなくていい。
嫉妬する時間ももったいなく思う。
今、このときだからこそ輝ける・・・
この年齢だから輝ける・・・
というものが必ずあるはず。
それが見つかれば・・・
大丈夫。
必ず見つかる。
見つかったときは
自分をいっぱい褒めてあげよう。